仲人宅での結納交換 その2(三上靖史)

仲人夫人が結納品を受取って、座敷の床の間の上座に飾ります。

女性側は、定刻より十分前後早めに、本人に両親が付添って、仲人宅に到着。

控えの間に通されたら、男性側と同じような挨拶を交わして、結納品と親族書を仲人にわたし、仲人夫人は、それを座敷の床の間の下座に、男性側のものと並べて、飾ります。

両家の人たちがそろったら、仲人夫人が、両家の人たちを座敷に案内し、それぞれの席に着いてもらいます。

一同が着座したら、仲人が次のように挨拶します。

「このたびは正雄さんと光子さんのご縁談が滞りなく整われまして、まことにおめでとうございます。

はなはだ略儀で失礼でございますが、これからご両家(お二方)の間に、ご結納の交換を取り次がせていただきます」

仲人夫人が座を立って、床の間の前にすすみ、男性側の結納品を胸の高さに捧げ持って、女性側本人の前にすすみ、座って、女性本人の前に向こう向きに置きます。

三上靖史