仲人宅での結納交換 その1

仲人宅での結納交換は、だいたい、次のような順序と作法でおこなわれます。

当日は、定刻より二十分程度早めに、男性側が本人に両親が付添って、仲人宅に到着するようにします。

控えの間に通されたら、本人または親が、仲人に、

「このたびの縁談につきましては、ひとかたならぬお世話になりまして、まことにありがとうございます。

本日は、お言葉にあまえ、結納品を持参いたしました。

どうか先様へお納めくださいますよう、よろしくお願いいたします」と挨拶して、結納品と親族書をさし出します。

これに対して、仲人は、「本日は、お日柄もよろしくまことにおめでとうございます。

わざわざお運びいただいて恐縮でございますが、ここで、お役目を勤めさせていただきます」と挨拶をかえします。

三上靖史