2017年8月アーカイブ

お見合いは、最初から本格的なのもあるが、三回くらいにわたって、演出されることも少なくありません。

第一回目は牛見ではないが、東京なら銀座あたりで偶然のように出会わさせ、男性側と女性側を引きあわせます。

あとで双方の意向をきいて、こんどは正式のお見合いとするのですが、一回目、二回目は、共にほとんどお茶くらいで、同席する入数もそう多くせず、ふつうは食事をすることもありません。

食事をするとすれば、三回目のときで、このときの見合いは、取りきめの見合いといって、男性がわは両親、きょうだい、仲人夫妻、女性がわも両親など大勢そろってホテル、料亭などへ行って、食事をともにして取りきめをするのです。

お見合いはたいていこの三回まででおわり、もしそれでも決まらないようならば、とくべつの事情でもないかぎり、その縁談は見送りということになりましょう。

三上靖史