2017年4月アーカイブ

旅の装いは軽快に

新婚旅行だから精いっぱいおしゃれする、という気負いからまず解放されることが肝心です。

さすがにひと昔前のように、薄い色のスーツかワンピースに帽子の新婦、ダーク・カラーの背広姿の新郎の組み合わせという、ひと目見て"新婚さん"とわかるカップルは、最近あまり見かけなくなりました。

しかしまだ、いかにもおしゃれをしましたという感じの女性(男性は相変わらずの背広姿のワン・パターン。何とか変化をつけられないものでしょうか)がけっこういて、旅行に必要な軽快さとは逆に、重い印象を周囲にふりまいていることがあるようです。

新婚旅行は、さりげない装いで、さりげなく出かけるように心がけたいものです。

着くずれや、多少のしわなど気にならない軽快な服装が旅行着としてはいいわけです。

かちっとしたデザインのスーツやワンピースは、着くずれやしわをほっておくとだらしない印象を与えます。

旅先でアイロンかけの心配などしたくないですから、生地もデザインもカジュアルなものを選ぶのが無難です。

男性のスーツも同じことがいえます。

普段のビジネス・スーツではズボンの折り目の乱れやしわが気になります。

プレスの心配のないズボンに、カジュアルなブレザーのほうが、持って行く着替えとの組み合わせで応用がきいて便利です。

旅行着としての軽快さと機能性を第一に考えて、旅行の服装プランをねり、用意する着替えも、幾通りにも組み合わせができ、しわにならず、かさばらないものを選びます。

靴も女性の場合はハイヒールを避け、歩きやすく、はき慣れた靴にします。

ただし、旅先でのドレス・アップした夜の食事のために、すてきなドレスと、それに合うハイヒールを荷物の中に加えておきましょう。

また、ふたりの装いのバランスもたいせつです。

お互いにちぐはぐにならないように、ふたりで旅行の服装プランを相談してからきめるのがいいでしょう。

三上靖史