2017年3月アーカイブ

百日の食い初め(三上靖史)

一生食べることに不自由しないようにとの願いをこめて行なうのが、お食い初め。

生後百日、百十日、百二十日ころに行なうところが多いようです。

茶碗や箸をそろえ、赤飯と尾頭つきの鯛など祝い膳として用意し、産婆などの年長の女性が赤ちゃんに一粒でもご飯を食べさせる、というのが昔ながらの習慣です。

「歯固めの石」といって、小石を三つ小皿にのせて、丈夫な歯が生えてくるようにと願う風習もありました。

現代では離乳食を用意して、離乳開始のお祝いとすることも多くなっていますが、その場合でも、一家の最年長者に箸で食べ物を口に運んでもらうようにすればよいでしょう。

両親と同居していない場合なら、ちょうどよい機会ですから、両親を招いてはいかがでしょうか。

三カ月目ともなれば、赤ちゃんもかわいくなってきていますから、元気な成長ぶりを見てもらいましょう。

三上靖史