初宮参り

生まれた子供が、初めて産土神にお参りするのが宮参りです。

男児は三十二日目、女児は三十三日目とする地方が多いようですが、地方によって異なります。

現在では日取りにはあまりこだわることもないでしょう。

お参りするのは、氏神様が一般的ですが、クリスチャンなら教会、仏教徒ならお寺に行ってもかまいません。

子供の健やかな成長を願う行事ですから、親の日常の生活に合わせて行なうのがもっともふさわしいといえます。

古いしきたりでは、赤ちゃんに無地一つ身の着物を着せ、夫の母親が抱いてお参りします。

男児は熨斗目、女児は友禅の祝い着で被うのが正式です。

しかし、一日だけの着物にたくさんのお金を使うのは考え直してもよいでしょう。

親の実家に負担をかけるような習慣はできればあらためたいものです。

お気に入りのベビードレスでも着せて、お参りする方が、子供にとってもよほど幸せではないでしょうか。

三上靖史